| A.Y.A.LEATHERで使用している革 |
★サドルレザー
当工房で使用致している革は、サドルレザーと言われる物です。 本来は、馬具(鞍(サドル))製作に用いた植物タンニンなめしの革です。 植物タンニンなめしで、表面無塗装※1、多脂、蝋を含んでいる革を製品に使用しております。
表面の艶出しは、丁寧に心を込めて手で磨き上げております。 手で丁寧に行っておりますので、微調整をし上品な艶に仕上げております。
使用部分も主に背や腰の部分を主に使用しております。 繊維層の緩いフカフカした腹部は使用致しません。 尚、使用部分にある強トラ部分や吟(銀)ずれ部分も使用致しません。 ひどいガリ傷も排除致します。なので使えるのは、ほんの少しです。
革に付いている焼印は、 その革の味だと思っておりますので、模様として使用する場合がございます。
 半裁の図
使用できない所が1/3以上出てきてしまいますが、当たり前の事だと思います。 革も個体差がございますので、半分以上使用できない場合もございます。 この中でも厳選した部位を使用致しております。なので非常に贅沢な品だと思います。※
オイル及び蝋の添加、艶磨き出しは、当工房で行っております。 手間と時間が非常に掛かりますが、人には任せたくない重要な作業だと思っております。 仕入れたばかりの革は、当工房で使用する革の材料にすぎません。 手を加えて革を生かして、オーナー様が育てる革を作っております。
※製品に使用しない部分は、管理人のカービングの練習や形状確認等に利用し無駄にはしておりません。 クラフターとして革になった牛に対して敬意を表し無駄に廃棄処分は致しません。
★当工房で使用しているサドルレザー
 
上の写真こちらは磨く前、白っぽく蝋が表面に浮いています。 こちらは左が磨く前、右が磨き後。製品は右の状態です。
磨きを掛けると絶妙な艶です。(上記写真は、既にハンドグレージング済みです。)
★当工房で使用している革と通常売っている革との比較実験
  ハンドスプレーにより水を掛けた様子。 左が普通にサドルレザーとして販売されている革、右がA.Y.A.LEATHERで使用している革。 左右比較して下さい。水弾きが、おわかりになると思います。 普通のサドルレザーは、どんどん水を吸い込んでいきます。
※1 ブッラックなどの一部染色品もございます。 原革は、植物タンニンなめしの為、時間が経つ事により深い飴色に変化します。 蝋は内部組織まで浸透させるとゴワゴワし質感が悪くなります。(プルアップ致します。) 故に質感保持の為に内部組織までは浸透させておりません。表面皮膜コーティングになります。 |
| 製法 |
★手縫い
すべて手作業にて製作致しております。 縫製手作業にて一針一針丁寧に縫っております。
ミシンの様に上糸下糸ではなく、 2本の針と一本の糸で上下交互に縫って行きます。
故に、万が一糸切れがあってもミシン縫いの様にパラパラと糸がほどけません。 そこが、手縫いの良さでもあると思います。
また、手縫いでは縫製の際に微妙な力加減で縫う事も出来ますし、 部分によりピッチを変える事も出来ます。 ミシンにも良さがございますが、当工房では手縫いにこだわり心を込めて縫っております。
 (図は、わかりやすい様に簡素化しております。)
上が手縫い、下がミシン及び手縫い機 当工房は、上の方法で縫っております。
★合わせ
レザーウォッチやバングル等の様に手首などの肌に触れる所は、 2枚の革を合わせて床面が肌に触れない様にしております。 使用する革が2倍になりますが、肌触り等を検討した結果、両吟面(銀面)に致す事に致しました。
★金具 レザーウォッチやバングル等の様に手首などの肌に触れる所の金具及びネジ類は、、 直接肌に触れない様にしております。
肌触りや金属アレルギー等の方を検討した結果、 金具類を内部組み込みや直接肌に触れない様に致す事に致しました。 一部の製品には、仕様により対応致しておりません。
金属アレルギーをお持ちの方は、御相談下さい。出来る限り検討させて頂きます。 |
| コバの仕上げ |
★コバ(裁断面)処理
製品のコバの仕上げは、重要なポイントだと思います。 当工房は、コート系樹脂塗布で艶を出すのではなく、磨きにて艶を出す方法です。 一辺一辺時間を掛け丁寧に心を込めて磨いております。
そのクラフターの好みや製品にもよりますが、 コート系樹脂で艶を出すのであれば量販品を購入するのと同じだからです。 コバ処理には、各クラフターの味が出てくると思います。 丁寧に磨き出したコバの艶は格別です。
当工房も各社コバ処理剤を試験しました。 なかなか理想的なコバ処理剤がございませんでしたので、当工房で製作致しました。 試行錯誤した結果、一つ良い出来なのが完成致しました。 我々レザークラフターにとってコバ仕上げは、永遠の課題でもあります。 もっと優れている物を今後も研究して行きます。
★各社仕上げ剤比較実験
 左から【A.Y.A.LEATHERコバ磨き剤】【コバ磨き剤A】【コバ磨き剤B】【樹脂A】【樹脂B】【樹脂C】【樹脂D】 ※実験を行った製品名及びメーカー名は、控えさせて頂きます。 樹脂系の黒色は、手元にクリアが無かったので・・・艶の実験なので御了承下さい。
  適当に2枚貼り合わせた革(両吟面)のコバをA.Y.A.LEATHERコバ磨き剤で磨いてみました。 右は拡大写真 2本貼り合わせたので2本載せました手前と奥の違いはございません。 艶や色も自然な感じに仕上がっていると思います。
比較試験的に行った実験の為に研磨は雑にしております。(研磨度合いは、すべて同じ条件) 磨きも同じぐらいにしてあります。 ※A.Y.A.LEATHER磨き剤対応は、リニューアル後になります。 コート系樹脂の薬剤は、製品には使用致しておりません。 |
| 仕上げ |
★仕上げ処理 最後に行う仕上げ処理、重要です。 製品が完成後A.Y.A.LEATHERオイルとワックスを塗り磨いてから出荷致します。 オーナー様のお好みに日光浴をさせ、その後御使用下さい。
オイルも色々試しました。試験結果は、下に載せます。
★日光浴での日焼けの実験1

オイルとワックス塗布後の日光浴による色の変化実験結果(3月晴天3日間日光浴) 【オイルA+A.Y.A.ワックス】【オイルB+A.Y.A.ワックス】【オイルA】【オイルB】【A.Y.A.ワックス】【A.Y.A.オイル+A.Y.A.ワックス】 色は【A.Y.A.オイル+A.Y.A.ワックス】が一番濃くなりまた。 ※日焼け前の色は、A.Y.A.LEATHERで使用している革にございますので比較してみて下さい。
★日光浴での日焼けの実験2
 オイルとワックス塗布後の日光浴による日焼け後艶確認実験結果(3月晴天3日間日光浴) 【オイルA+A.Y.A.ワックス】【オイルB+A.Y.A.ワックス】【オイルA】【オイルB】【A.Y.A.ワックス】【A.Y.A.オイル+A.Y.A.ワックス】 日光浴後の艶もA.Y.A.ワックスを塗った方が良いとわかりました。
この実験で、経年変化の色の参考になると思います。 使用するオイルの違いや環境、使い方で個人差が出てきますが、 一般的に販売されているオイルでの色の違いもおわかりになると思います。 実験で使用した革はナチュラルT1です。良い色だと思います。
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